羽田空港の第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ地下連絡通路を歩いてみた
羽田空港にダンジョン!?
いつだったか、こんな話を耳にしました。
「羽田空港の第1ターミナルと第2ターミナルは地下通路でつながってるらしい」
地下通路!
なんてわくわくする単語なんでしょう。
しかしまてよまてよ? モノレールの空港第1ビル駅と第2ビル駅の間はそこそこ距離があるので、そこを歩くとなれば結構な距離になるはず。
これはちょっとした冒険なのでは!?
・・・・・・
空港に用事がある時というのはいつもせわしいもので、地下通路探検などという余裕は全くありません。いつかこの地下通路を歩いてみたいと思いつつ時は流れ、僕は勝手に想像を膨らませていました。
誰も使うことがなく、天井から地下水が滴り落ち、切れかかった蛍光灯が所々でバチバチ音をたてているような、薄暗く、果てしなく長いダンジョンのような地下通路を。
そんなダンジョンみたいな通路のわけがない
今日はお見送りだけで羽田空港に来たので、用事が済めば完全にフリー。空港で自由時間ができるというのは僕にとっては珍しいことです。そこで思い出したのがこの地下通路。今日は重い荷物も無いことだし、これは滅多に無いチャンス。
行くしかない、探検だ!
案内板を見てそそくさと第1ターミナルの2FからB1まで降りてきたのですが、地下通路はB1ではありませんでした。
あれれ、おかしいな?
今一度近くの案内板をチェックすると、京急線乗り場の方向に矢印が書いてあります。
案内板通りに歩みを進めると、階下へ続く通路が現れます。京急線乗り場、地下通路ともにさらに下にあるようです。
僕は普段モノレール利用なのでこのあたりを歩くのは初めて。わくわくと若干の心細さを覚えつつ、探検気分でエスカレーターでB2へ下ります。
見えてきました。
左手に京浜急行の改札、右手がダンジョン、ではなく地下連絡通路の入り口です。
エスカレーターを降りる人たちのほとんどは京急の改札に吸い込まれていきますが、チラホラと地下通路側へ行く人も見受けられます。また、向こう側からやってくる人も同じようにいます。
なんだ、人通りあるじゃん!(当たり前)
しかもよく見たら動く歩道までありますよ。
誰だよ、地下水滴るダンジョンだとか言ったのは!(そんなこと誰も言ってません)
さて、ここを歩くか、動く歩道かちょっと迷うところ。
薄暗いダンジョンなら歩いたほうが楽しそうですが、どちらかというと横浜駅SF(最近読んだのでこれを思い出した)に出てきそうな近未来空間なので、歩かずにサーッと移動したほうがそれっぽいはず。
というわけで動く歩道を選択です。
歩く歩道に乗ると、第2ターミナルまではあっという間。時間にしてほんの2、3分じゃないでしょうか。
あれれ? モノレールでも空港第1ビル駅と空港第2ビル駅は2、3分かかるのにおかしいぞ!?
と、思って地図を見たらこういう位置関係でした。
なーんだ、こうなってたのか。
ちなみに、案内板によると地下通路の長さは400mだそうです。
羽田空港の第1ターミナルと第2ターミナルは平行に並んでいて、そこをモノレールがU字型に接続していること。京浜急行はターミナル同士を垂直に貫くような格好で駅があり、車両の前後で最寄りのターミナルが違うこと。今まで全く知らなかったし、気にもかけていませんでした。
いやー、新発見。
ちょっと楽しい地下探検でした。
- 作者:柞刈湯葉
- 発売日: 2016/12/24
- メディア: 単行本